静岡県袋井市の法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)で開催中の「風鈴まつり」へ行ってきました。境内を彩る約4,000個の風鈴がそよ風に揺れ、心にやさしく響く音色が広がっています。

法多山尊永寺とは?

法多山尊永寺は、高野山真言宗の名刹で、厄除けのご利益で知られています。
地元の人々からは「はったさん」の愛称で親しまれ、特に有名なのが名物の厄除けだんご。参拝とともに多くの人が訪れる人気のスポットです。
法多山風鈴まつりへ
今回訪れた法多山尊永寺の風鈴まつりは、「遠州三山風鈴まつり」のひとつとしても知られています。袋井市の可睡斎、掛川市の油山寺と並ぶ遠州三山で、風鈴の音色を楽しめる夏の特別なイベントです。

法多山仁王門前を彩るのは、紫色のてるてる坊主たち。今年は約1,500個が並び、訪れる人を迎えてくれます。
風鈴が織りなす風情ある光景

参道を歩くと、やさしい風鈴の音色が少しずつ聞こえてきて、心が自然と弾みます。色とりどりの風鈴がずらりと並び、風に揺られて爽やかな音を奏でていました。


水屋には季節の花が美しく生けられ、花びら入りの可愛らしい風鈴も飾られていて、涼やかな雰囲気を添えています。


諸尊堂に飾っているのは、スイカ模様の風鈴「西瓜連々」と、ひときわ涼やかな風鈴「清流涼夏」。

本堂横の渡り廊下の先にある「玲瓏之涼(れいろうのりょう)」は、青い光と風鈴の音が涼しさを演出しています。こちらも必見です。

本殿に飾られているのは「願掛け風鈴」。願い事を書いて祈願していただいてから飾られます。
風鈴の音色は、まさに日本の夏を感じさせてくれるもの。やさしく澄んだ音が、暑さを和らげてくれるだけでなく、どこか懐かしさも感じさせてくれます。
名物「厄除けだんご」もお忘れなく

法多山といえば、やはり外せないのが厄除けだんご!もちもち食感と優しい甘さのあんこが特徴で、参拝後のひと休みにぴったり。お土産にもおすすめです。

厄除けだんごを販売しているだんご茶家前の広場には、半透明の雨傘で作られたアンブレラスカイが登場!涼しげな空間を演出しています。
おわりに
法多山尊永寺の風鈴まつりは、美しい音と景色に癒される、期間限定の特別なイベントです。日常を少し離れて、風鈴の音色に心をゆだねるひとときを過ごしに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

境内には青もみじや苔の美しい景色も広がり、風鈴とともに夏の涼を感じられます。
基本情報
- 名称:法多山尊永寺 風鈴まつり
- 開催期間:5月24日~8月31日
- 所在地:静岡県袋井市豊沢2777
- アクセス:JR袋井駅からバスで約20分
- 駐車場:あり(有料)
- 公式サイト
- 遠州三山風鈴まつり・可睡斎
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